kinako198237のブログ

ノンセクシャル(他人に性的な欲求を抱かない)だけど一応セックスはできてしまう系のノンセク。色々と赤裸々に綴りたいと思います。

ノンセクシャルを自認したときの話

お久しぶりです、きなこです!

前回からちょっと日が空いてしまいましたが、これからものんびり更新していけたらなあって思います。


今回は、私が一番書きたかった、ノンセクを自認したときの話です。

私はノンセクシャルという言葉を知ってから自認するまでに1年くらい葛藤の期間がありました。

Twitterでは#MeTooのタグでツイートしたと思いますが、件の元恋人との関係が深く関わっています。


私はもともと、人を性的な目で見るということができないことは自覚していました。なので、お付き合いする際には、あなたのことは人として好きだけど、性的な目では見られませんときちんとお伝えしていました。

しかし、一般的な感覚では、なかなか理解が難しかったのでしょうねえ…当然のように行為を求められました。

私は最終的にはそれを受け入れることを選んだのですが(このときの話はまた後日)、自分に対する気持ち悪さや、感情の共有ができないなど恋人を本当の意味で受け入れることが出来ていない罪悪感、純粋に行為をする必要性に対する疑問などで段々と苦痛に耐えられなくなってしまいました。

普通の人とは明らかに違っていることはわかっていたので色々と調べているうちにノンセクシャルという言葉に辿り着きました。

当時閲覧したサイトではノンセクシャルについて、「他者に対しての恋愛感情は有り得たとしても、恒久的に他人への性的欲求を持たないことをいう」との記載がありました。

これを見たとき、もしかして私これかも、と絶望的な気持ちになったことを覚えています。

私が知りたかったのは、永遠に性的欲求を抱けないという事実ではなく、私みたいな人間でも他者に性的欲求を抱ける方法だったからです。

私は恋人と自分のために、この事実を見なかったことにすることにしました。自認したら恋人と今までのような関係でいられないという恐怖と、まだ希望を捨てたくなかったからです。

でも結局、性行為という恋人からの愛情表現を受け止められなかったことも一因となり、彼とは別れてしまいました。

彼とは別れたあとも私がノンセクシャルであることなどで散々揉めに揉めて、結局私と彼は理解し合えないという結論になって決別してしまいました。

いま思うと、お互い子どもすぎたのもあるのだと思います。私がもっと上手に伝えられていれば、もっと良好な関係を築けたのかもしれないなあと思いますが、まさに後悔先に立たず、ですね。

そうして彼とのいざこざの結果、私はようやくノンセクシャルを自認するにいたりました。

自認したときは性行為ができることに引け目を感じて、ノンセクかも、くらいだったのですが、やっぱり自分を枠にはめて安心したい気持ちが強く、段々ノンセクであることを強く認識するようになりました。

自認すると、自分の立ち位置がようやく見つかった!異常じゃなかった!と、初めて私の気持ちに同意してくれる人たちに出会って、本当に嬉しかったです。

ノンセクを自認することは、ふつうに固執する私にとってはかなり痛みを伴うことでしたが、セックスしたくない自分を許せるようになったのは、本当によかったと思います。

それに、自分を正しく理解することで、新しい恋人とより良好な関係を築けるようになりました。

今でも我慢して行為をしているのには変わりないですし、普通の恋人同士の性行為をできるようになりたいと毎回思っていますが、できない私を少しでも肯定してあげられたらいいなと今は思うようにしています。

この私の葛藤が、いま同じ悩みを抱えている方にまで届きますように。


今回はちょっと重めでしたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました!

よければまた読んでください〜

@polarbear198237